2016年にIR推進法が制定され、その附帯決議において「ギャンブル等依存症者への対策を抜本的に強化すること」と記載されてから、ギャンブル等依存症対策が、社会の大きな注目を集めるようになりました。
2018年にはギャンブル等依存症対策基本法が成立し、2019年にはギャンブル等依存症対策推進基本計画が策定され、その中では、競馬、競輪、ボートレースといった公営競技とぱちんこ関連事業者における従業員教育と、ギャンブル等依存症当事者の医療や相談に関わる専門職(医師、看護師、保健師、精神保健福祉士、作業療法士など)や、消費者相談等に関わる支援者への教育の重要性がうたわれています。
「ギャンブル等依存症対策士」検定試験は、ギャンブル等依存症対策をより実効性のあるものにするために、こうした従業員教育や、専門職・支援者への教育の質の向上を目指して、ギャンブル等依存症に関する知識や、対処方法を習得していただくものです。
IR推進法制定
ギャンブル等依存症対策
基本法成立
ギャンブル等依存症対策推進
基本計画策定
教育と支援の重要性
対策士の講義カリキュラムと試験内容は、ギャンブル社会学者や精神科医、精神保健福祉士ら専門家の知見から開発した実践的な内容となっています。資格認定者は、ギャンブル等依存症だけでなくゲーム依存や買い物依存など他のプロセス依存症にも共通する基礎知識を学ぶことができ、依存症についての正しい知識を身につけて公衆衛生に寄与することができます。
ギャンブル事業関係者だけでなく公営競技関連自治体職員や医療福祉従事者の方々にも日々の業務にて役立てられる資格と考えています。また、健康経営の観点からも一般企業の人事部や管理職の方々が、メンタルヘルス関連の資格として役立てることができると考えています。学生にとってもメンタルヘルスに関する基礎知識を理解している証となる資格です。
「ギャンブル等依存症対策士」検定試験は、「公開試験」を受験する方法と、養成講習を受講後に修了試験を受験する方法があります。また、「団体特別養成研修」(企業等が任意に試験の日時・場所を設定し実施)を受講する方法もあります。
なお、ギャンブル等依存症対策士は、ベーシック、アドバンスの2コースに分かれています。ベーシックコースは基礎的な知識を身に着けることができ、ギャンブル事業者の従業員教育にも適応できる内容です。アドバンスコースは、管理職が介入する手法などを習得できる実践的なコースです。また、将来的には一般教養としてギャンブル依存症を学べる「ベーシックコース簡易版」も開発予定です。(アドバンスコースは現在準備中)
「ギャンブル等依存症対策士」は、ギャンブル等依存症の予防、治療、回復支援に携わる専門家を育成するための資格です。本資格は、依存症対策が社会全体でますます重要視される中で、変化する社会のニーズや最新の知見に適応できる人材の育成を目的としています。
そのため、資格取得後も常に最新の知識と技術を身につけていただく必要があることから、【5年ごとの更新制】を採用しております。更新講習はオンラインでの実施を予定しており、詳細につきましては決まり次第、公式サイト等でお知らせいたします。
資格者の皆様には、継続的な学びを通じて、依存症対策の第一線で役割を果たし続けていただければと考えております。
概要 |
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受検資格 |
一般検定;受験資格なし 講義検定:講義受講者 |
試験内容 |
選択式問題:50問 所要時間:1時間 |
受検日程 |
2025年7月5日(土) 2025年12月6日(土) 大阪商業大学 |
資格のメリット |
ギャンブル等依存症についての正しい基礎知識が身につきます。ゲーム依存などのプロセス依存についてのメカニズムを理解できるようになるので、自分だけでなく友人・家族・同僚ら身辺の人に対する予防や介入の手順が身につきます。 ギャンブル事業関係者はもちろんのこと、医療福祉関係者、公務員、学生、民間企業人事部担当者が資格を持つことにより、組織内のギャンブル等依存症者を早期に発見して治療へとつなげることができます。
精神疾患に関する知識を保持していることの証明にもなります。 |
※将来的には一般教養としてギャンブル依存症を学べる「ベーシックコース簡易版」も開発予定です。
概要 |
アドバンスコースは、管理職が介入する手法などを習得できる実践的なコースです。 詳しい内容は決まり次第、こちらのページにて発表いたします。 |