アイコン ギャンブル等依存症対策士

「ギャンブル等依存症対策士」は、ギャンブル等依存症の予防と治療回復への介入を担える人材の育成を目的とした資格です。
ギャンブル等依存症が疑われる者は、18歳から74歳のうち男性2.8%、女性0.5%であり全体の1.7%と推定されています。(久里浜医療センターが実施した2023年の調査より)。国の対策として「ギャンブル等依存症対策基本法」が2018年に成立し、国と自治体・ギャンブル事業者だけでなく国民と医療福祉従事者にも対策の責務が求められるようになりました。ギャンブル等依存症対策士は、基本法の目的に寄与すべく創設された民間資格です。
アイコン

対策強化と教育の重要性

2016年にIR推進法が制定され、その附帯決議において「ギャンブル等依存症者への対策を抜本的に強化すること」と記載されてから、ギャンブル等依存症対策が、社会の大きな注目を集めるようになりました。

2018年にはギャンブル等依存症対策基本法が成立し、2019年にはギャンブル等依存症対策推進基本計画が策定され、その中では、競馬、競輪、ボートレースといった公営競技とぱちんこ関連事業者における従業員教育と、ギャンブル等依存症当事者の医療や相談に関わる専門職(医師、看護師、保健師、精神保健福祉士、作業療法士など)や、消費者相談等に関わる支援者への教育の重要性がうたわれています。

「ギャンブル等依存症対策士」検定試験は、ギャンブル等依存症対策をより実効性のあるものにするために、こうした従業員教育や、専門職・支援者への教育の質の向上を目指して、ギャンブル等依存症に関する知識や、対処方法を習得していただくものです。

  • 2016年

    IR推進法制定

  • 2018年

    ギャンブル等依存症対策
    基本法成立

  • 2019年

    ギャンブル等依存症対策推進
    基本計画策定

  • 現状

    教育と支援の重要性

認定資格について

対策士の講義カリキュラムと試験内容は、ギャンブル社会学者や精神科医、精神保健福祉士ら専門家の知見から開発した実践的な内容となっています。資格認定者は、ギャンブル等依存症だけでなくゲーム依存や買い物依存など他のプロセス依存症にも共通する基礎知識を学ぶことができ、依存症についての正しい知識を身につけて公衆衛生に寄与することができます。

ギャンブル事業関係者だけでなく公営競技関連自治体職員や医療福祉従事者の方々にも日々の業務にて役立てられる資格と考えています。また、健康経営の観点からも一般企業の人事部や管理職の方々が、メンタルヘルス関連の資格として役立てることができると考えています。学生にとってもメンタルヘルスに関する基礎知識を理解している証となる資格です。

「ギャンブル等依存症対策士」検定試験は、「公開試験」を受験する方法と、養成講習を受講後に修了試験を受験する方法があります。また、「団体特別養成研修」(企業等が任意に試験の日時・場所を設定し実施)を受講する方法もあります。

なお、ギャンブル等依存症対策士は、ベーシック、アドバンスの2コースに分かれています。ベーシックコースは基礎的な知識を身に着けることができ、ギャンブル事業者の従業員教育にも適応できる内容です。アドバンスコースは、管理職が介入する手法などを習得できる実践的なコースです。また、将来的には一般教養としてギャンブル依存症を学べる「ベーシックコース簡易版」も開発予定です。(アドバンスコースは現在準備中)

ベーシック
アドバンス

資格更新について

「ギャンブル等依存症対策士」は、ギャンブル等依存症の予防、治療、回復支援に携わる専門家を育成するための資格です。本資格は、依存症対策が社会全体でますます重要視される中で、変化する社会のニーズや最新の知見に適応できる人材の育成を目的としています。

そのため、資格取得後も常に最新の知識と技術を身につけていただく必要があることから、【5年ごとの更新制】を採用しております。更新講習はオンラインでの実施を予定しており、詳細につきましては決まり次第、公式サイト等でお知らせいたします。
資格者の皆様には、継続的な学びを通じて、依存症対策の第一線で役割を果たし続けていただければと考えております。

ベーシックコース

概要
  • ギャンブル等事業者の従業員教育を想定して作成したカリキュラムになっています。
  • 医療福祉関係者や法人の人事担当者・管理職にも適用できる内容です。
  • 学生の知識習得としても役に立ちます。
受検資格

一般検定;受験資格なし

講義検定:講義受講者

試験内容

選択式問題:50問

所要時間:1時間

受検日程
2025年7月5日(土)
2025年12月6日(土)
大阪商業大学
資格のメリット

ギャンブル等依存症についての正しい基礎知識が身につきます。ゲーム依存などのプロセス依存についてのメカニズムを理解できるようになるので、自分だけでなく友人・家族・同僚ら身辺の人に対する予防や介入の手順が身につきます。

ギャンブル事業関係者はもちろんのこと、医療福祉関係者、公務員、学生、民間企業人事部担当者が資格を持つことにより、組織内のギャンブル等依存症者を早期に発見して治療へとつなげることができます。

精神疾患に関する知識を保持していることの証明にもなります。

※将来的には一般教養としてギャンブル依存症を学べる「ベーシックコース簡易版」も開発予定です。

アドバンスコース

概要
アドバンスコースは、管理職が介入する手法などを習得できる実践的なコースです。
詳しい内容は決まり次第、こちらのページにて発表いたします。
公式 X
公式 note
公式 X
公式 note